食材にじっくり火を通しておいしく調理してくれる土鍋。
煮物や鍋料理、ごはんを炊いたりと、様々な料理に使えるますよね。
土鍋で調理すると、土鍋にしか出せないおいしさに気づくことでしょう。
また、土鍋のまま食卓に出せるデザイン性も魅力。
食卓を華やかにしてくれるだけでなく、土鍋は保温性も高いので、あつあつの料理を楽しむことができます。
そんな土鍋をより長く大切に使えるよう、ちょっとしたお手入れを心がけましょう。
土鍋は大切に扱って、使い続けることで、丈夫さを増していきます。
土鍋の使い始めの注意点
土鍋を使う前には「目止め」の作業を行います。
土鍋のなかには小さな穴がたくさん開いていて、吸水性があります。
でんぷん質を使ってその穴を埋める表面のコーティング、「目止め」が必要なのです。
【土鍋の目止めの方法】
① 水で洗わず、乾いた土鍋のなかに、ひとにぎりくらいのお米(または小麦粉、片栗粉でも可)を鍋に入れて8分目くらいまで水を加え火にかけます。
② 弱火で2、3分かけたあと中火にします。
焦げ付かないように時々混ぜながらふつふつと煮立つくらいに調整します。
③ 水が減ってきたら少しずつ加水します。40~60分くらい炊いて火をとめます。
④ 半日おいてゆっくり冷ましたあと、水で土鍋を洗い、よく乾燥させて完成です。
少し面倒なようですが、このひと手間で土鍋のもちも変わってきます。
使い始めにぜひこの目止め作業をしてくださいね。
土鍋を使用するときの注意点
〇温度変化はゆっくりと!
急激な温度変化に弱く、割れてしまうおそれがあります。温めるときは弱火から中火にしてください。
また土鍋は温まりにくく冷めにくいので、まだ冷めていない土鍋を急に冷やさないようにしましょう。
〇鍋底注意!
鍋底が濡れたまま火にかけないようにしましょう。
〇浸け置き注意!
長時間水に浸けたままにすると、中に水分がたまってカビや匂いなどの原因になることも。
洗剤の浸け置き洗いも避けてください。
〇貫入が入ることも
使いはじめに鍋底に小さなヒビが入ることがありますが、これは釉薬と素地の収縮率の違いによっておこる貫入というもの。気にする必要はありません。
〇スポンジ注意
土鍋はキズがつくと、その部分から劣化するおそれがあります。
ごしごしこすり洗いをしたり、スチールたわしなど傷つきやすいものを使うのは避けて、柔らかいスポンジを使います。
焦げ付いてしまった時には重曹を入れた水を沸騰させてから、スポンジで取ってください。
少しのお手入れで長く使うことができる土鍋。
食材をよりおいしく、食卓を豊かにしてくれる土鍋の扱い方をマスターして、長く使い続けてくださいね!
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