陶芸といえば、ろくろを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、いろいろな作り方があります。
電動ろくろを使って作る方法のほか、粘土の玉から形を作る「玉作り」、
粘土をひも状にして積み上げることで形を作る「ひも作り」、
粘土を板状にして作る「たたら作り」など方法はさまざまです。
ここでは初心者でも作りやすい、たたら作りの方法を写真とともに解説します!
たたら作りでお皿を作る方法
①粘土を練る
陶芸の基礎であり、難しい作業でもあります。
捏ねるのは土のなかの空気を抜くのと、水分量を均一にするという目的があります。
菊練りという練り方がありますが、「菊練り3年」とも言われ、習得には少し時間がかかる奥の深い作業です。
②粘土を立方体にする
粘土を板に叩きつけて空気を抜くとともに、まとめていきます。
六面を叩きつけていると、きれいな立方体になっていきます。
③粘土を伸ばす
めん棒の両端に同じ厚さの板(たたら板)を置いて、少しづつ伸ばしていきます。
上下左右を変えながら、また裏表を返しながら伸ばします。
たたら板と同じ厚さになるまでしっかり伸ばします。
④型紙に沿って切り取る
好きな型紙の形に合わせてカッターで切っていきます。
⑤角の部分を整える
角が鋭利になっていると欠けるおそれがあるので、少し丸みを持たせるように整えます。
上から手ぬぐいをかけて優しくなぞる程度。
あまり力をかけすぎると形が変わってしまいます。
⑥模様をつける
スタンプやレースを押し当てて模様をつけることもできます。
裏にはサインを入れておくと◎
⑦フチを持ち上げる
お皿の深さが出るように端を持ち上げて固定します。
重力で下がってくることがあるので、持ち上げたまま数日かけて乾燥させます。
⑧完成!!
成形したあと1~2週間乾燥させて素焼きを行い、そのあと釉薬をかけて本焼きすると完成です!
このたたら作りでは四角のお皿や長いお皿、変わった形のうつわなども作ることができます。
深さのないお皿などにおすすめの作り方ですが、
板状にした粘土を組み立てることでマグカップなど立体的な作品も作ることができます。
作家さんは石膏で型をとることによって、同じ形のものを制作していますが、型に押し当てたり、仕上げの作業などは手作業のため、1つとして同じものは出来ません。
一度自分でもたたら作りを体験すると、作家もののうつわの見方も変わってきますよ。
陶芸が初めてという方でも作りやすく気軽に体験できるたたら作り。
工夫次第で作れるもののバリエーションもたくさんあります。
ぜひチャレンジしてみてください!
《関連記事》